防災・避難・救助

災害時に手・足・目・口を守る必携アイテムと選び方【2026年最新版】

2018年10月6日

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自然災害が発生した後の被災地では、瓦礫・ガラス片・粉塵・泥が至るところに散乱します。内閣府の防災情報ページでは、ボランティアが被災地で活動する際の一般的な装備として、ゴーグル・マスク(防塵マスク)・皮手袋(軍手は危険)・安全靴が明示されています。

「1日分の飲み物、長袖、長ズボン、安全な靴、帽子、ヘルメット、ゴーグル、マスク、タオル、皮手袋(軍手は危険)、保険証、常備薬救急セットなど。」

出典:内閣府 防災Q&A「防災ボランティア」{:target="_blank" rel="noopener"}

これらの装備は、何もボランティアだけの話ではありません。自宅が被災した場合でも、破損した家屋内での片付けや避難経路の確保など、同様のリスクにさらされます。「自分の身は自分で守る」という防災の基本に立ち返り、4つの必携アイテムを事前に準備しておきましょう。


1. ゴーグルの選び方

被災地では強風による飛来物、砂塵・粉塵、水害時に乾燥した汚泥の微粒子など、目にとって危険な要素が多数存在します。特にコンタクトレンズを使用している方は、ゴーグルは必須と考えてください。粒子が目とレンズの間に入り込むと、角膜を傷つける恐れがあります。

選び方のポイント

気孔タイプの選択
状況によって使い分けることが重要です。山本光学株式会社によると、一般的な粉塵対策には「有気孔タイプ」でも十分な防護効果があります。ただし、火山噴火や煙・ガスが発生している状況では、完全密閉型の「無気孔タイプ」が推奨されます。

チェックすべき性能

  • サイドシールド付き:横からの異物侵入を防ぐ
  • くもり止め加工(ハードコート):作業中の視界確保に必須
  • 耐衝撃レンズ:飛来物への備え
  • メガネ対応設計:普段メガネをかけている方は「オーバーグラス型」を選ぶ
  • 着脱のしやすさ:素手でも取り外しが簡単なもの

シュノーケリングのような顔全体を包む形状のゴーグルは、目のまわりりの密着性が高く、特に粉塵の多い環境での作業に適しています。

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2. 防塵マスクの選び方

瓦礫解体時の粉塵、水害後の乾燥した汚泥には、カビや細菌が含まれている可能性があります。一般的な不織布マスク(サージカルマスク)では粒子を十分に遮断できないため、国家検定規格「DS2」に合格した防塵マスクの使用が推奨されます。

DS2規格とは?

規格名定める機関粒子捕集効率
DS2(国家検定)厚生労働省(日本)95%以上
N95NIOSH(米国)95%以上
FFP2EN規格(欧州)94%以上
一般不織布マスク規格なし

DS2はN95と同等の性能を持つとされており、公益社団法人・産業安全技術協会が厚生労働省の登録検定機関として型式検定を実施しています。パッケージに「国家検定合格番号」の記載があるものを選びましょう。

選び方のポイント

  • DS2国家検定合格品であること(記番号が表記されている)
  • 立体カップ型またはカップ型:口元に空間があり呼吸しやすい
  • 排気弁付き:長時間作業での蒸れを軽減
  • 折りたたみ式:非常袋にコンパクトに収納できる
  • ノーズクリップ付き:鼻まわりのすき間をなくしフィット感を高める
  • 使い捨てタイプ:一度使用したら交換が原則。洗って再使用はできない

災害備蓄用には5〜10枚程度を目安にストックしておくと安心です。

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3. 手袋の選び方

軍手は絶対に避けてください。 内閣府の防災ボランティア向け情報でも「皮手袋(軍手は危険)」と明記されています。軍手は繊維が粗く、釘・ガラスの破片・鋭利な金属を貫通させてしまいます。傷口から破傷風菌が入るリスクがあり、医療体制が整っていない被災直後は特に危険です。

選び方のポイント

素材で選ぶ

  • ゴム・ニトリル系:水害の泥出し作業に最適。汚水・細菌を遮断できる
  • 高強度ポリエチレン系(HPPE):耐切創性が高く、ガラスや鋭利な金属に強い
  • レザー系(皮手袋):耐久性・耐衝撃性が高い。内閣府も推奨

確認すべき性能

  • 耐切創レベル:ANSI/ISEA規格のレベル表記を参考に
  • 耐摩耗性:瓦礫の運搬など繰り返す摩擦に耐えられるか
  • グリップ性:濡れた場所でも滑りにくいか
  • 通気性:長時間の作業での蒸れを抑える設計か

水害ボランティアでは布製手袋は不適切です。厚手のゴム手袋か、耐切創手袋を選びましょう。

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4. 安全靴・安全長靴の選び方

通常のスニーカーや普通の長靴では、瓦礫の中に潜む釘やガラスを踏み抜いてしまう危険があります。靴底に鉄板・ステンレス板が入った踏み抜き防止機能付きの安全靴・安全長靴が必須です。

JIS規格とJSAA規格の違い

防災・作業用の安全靴には、主に2種類の規格があります。

JIS規格(日本産業規格)

  • 牛革やゴム素材など素材が限定される
  • 強度・耐久性が高い
  • 重量がやや重め

JSAA規格(日本保安用品協会認定)

  • 人工皮革やビニールレザーも使用可能
  • 蒸れにくく疲れにくい設計
  • 軽量で普段の靴感覚に近い
  • 防災用途には十分な強度

どちらの規格品も踏み抜き防止性能を有しており、防災用としてはJSAAのA種またはB種認定品で十分対応できます。

選び方のポイント

形状で選ぶ

  • スニーカータイプ:軽量・折りたたみ可能。非常持ち出し袋に収納しやすい
  • 長靴タイプ:水害時に最適。浸水した道路や泥の中を歩ける
  • ハイカットタイプ:足首を守り、瓦礫解体などの重作業に向く

その他のチェックポイント

  • 踏み抜き防止板(鉄板・ステンレス板)内蔵:必須
  • 耐滑(滑り止め)ソール:濡れた床・泥道でのグリップ力
  • クッション性・軽量性:長時間歩行での疲労を軽減
  • 反射材付き:夜間の視認性を確保
  • 普段履きに近いサイズ感:サイズが合わないと靴擦れ→傷口感染のリスク

普通のスニーカーしかない場合は、踏み抜き防止インソールを組み合わせることで一定の対策になります。ただし、本格的な安全靴の代替にはなりませんので、1足は備えておくことをおすすめします。

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まとめ|4つの保護具チェックリスト

アイテム最低限の基準用途
ゴーグルくもり止め・サイドシールド付き粉塵・飛来物から目を守る
防塵マスクDS2国家検定合格品(5〜10枚備蓄)粉塵・細菌の吸入防止
作業用手袋耐切創・ゴム素材(軍手は不可)釘・ガラスによる切り傷防止
安全靴・安全長靴踏み抜き防止板入り(JISまたはJSAA認定)足元の貫通・衝撃を防ぐ

この4点はどれも、食料や水と同様に「いざというときに必要なもの」です。

2024年の能登半島地震(M7.6)以降も、2025年12月の青森県東方沖M7.5、2026年4月の三陸沖M7.7など、大規模地震が続いています。また、内閣府が2025年3月に公表した南海トラフ地震の新たな被害想定では、死者数が最大約29万8000人に上るとされており、いつ発生してもおかしくない状況です。被災直後の医療体制は逼迫しやすく、些細なケガでも対応が難しくなる場面が少なくありません。
自分と家族の身を守る基本装備として、今のうちに揃えておくことをおすすめします。

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