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冬や寒冷地での防寒対策は、どうすればいいのか?

2018年10月13日

自然災害は、いつ起こるかわかりません。
電気やガスなどのライフラインが長期間にわたり使えなくなる状況も想定されます。
そこで、冬や寒冷地で災害が起きてしまった場合に備えて、寒さへの対策を考えてみました。

労働安全衛生総合研究所の公式サイト内「寒冷環境での作業に伴う健康リスクと予防方策」によると、

人体が寒冷環境におかれると、身体の表面や内部の温度の低下にともない末梢血管の収縮血圧上昇筋肉のこわばりなど様々な悪影響が現れます。
【寒冷環境で配慮すべき疾病、傷害】
寒冷環境下で作業を行う場合、配慮すべき疾病や傷害として下記のようなものがあります。
低体温症/凍傷/脱水症/低温やけど/ぜんそく、気管支炎/インフルエンザ/一酸化炭素中毒/脳卒中(脳梗塞、脳出血など)/冠動脈/患(狭心症、心筋梗塞など)/薬の副作用/リウマチなど

なかでも、低体温症(深部体温が35℃未満)は屋内外を問わず寒冷環境に身を置くことで発症しやすく、2011年3月11日東日本大震災の被災地域では、震災直後に降雪もあり、多くの被災者が低体温症に襲われたそうです。

日本内科学会の公式サイト内「災害時の圧挫症候群と環境性体温異常」では、東日本大震災の実例として、下記が報告されています。

・ライフラインが途絶した建物は冬季には寒冷環境に陥る。例え病院の中や家屋の中でも同様である。
・屋外へ避難した場合に十分な防寒具がないことがある。寒い外気にさらされることで急速に体温を喪失し,さらに十分な食事を摂れない状況で熱産生が低下することも拍車をかけて体温が低下する。
・避難所やコンクリートに囲まれた建物の中で床上に直接臥位になることで体温が急速に奪われる。急な避難所先として学校が指定されていることが多いが,学校の教室,体育館の床面は非常に冷たい。
・津波によって落命された被災者の死因として溺水に限らず長時間海水に浸かることによる偶発低体温症が考えられる。津波にのまれ奇跡的に助かったとしても,全身が水で濡れ,さらに濡れた着衣を長時間そのままにすることで体温が急速に奪われる。しかし,濡れた体を拭き取るタオルは無く,濡れた衣類を脱がせても代わりに着る衣類もない状況にさらされる。

では、災害時の寒冷環境下で、どのように身を守れば良いのか?
防寒対策として効果が期待されるアイテムをご紹介します。

・カセットガスファンヒーター "風暖"(KAZEDAN)
電気や電池不要。カセットガスの燃焼熱を電気に変えてファンをまわし温風が室内に出ます。
不完全燃焼防止装置や立ち消え安全装置など、5つの安全装置付き。
暖房のめやす 木造戸建住宅:5畳まで コンクリ―ト集合住宅:7畳まで
最大発熱量:2.0kW(1,720kcal/h)、連続燃焼時間:約1時間43分、重量約4.7kg(カセットガス含まず)。

・アイリスオーヤマ カイロ 貼る レギュラー 30個入
衣類に貼るタイプで、40度を保持する持続時間は、おおよそ12時間前が目安です。

・ジョイントマット
床の冷たさを防ぐ保温性能に加え、キズや衝撃に強い耐性、防音性能が期待できるジョイントマット。
お子さんがいる場合は、日常使いで。防災用としては、バラバラにしてコンパクトに収納しておきましょう。

・サバイバルシート
雨や風などからカラダを守る、防寒・保温を目的としたサバイバルシート。
ブランケットタイプ、ポンチョタイプ、体温を逃がさないヒートシートタイプなどがあります。

カラダをいかに冷やさずに低体温症を防げば良いのか。
日頃から体温を逃がさない保温性の高い防寒服を着用・用意しておくなど、寒さ対策を日常的に考えてみましょう。

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